宇崎竜童
南角光児 小林健治
田中晴之 土井淳

宇崎竜童&御堂筋ブルースバンド

最初はちゃんと地図があったんです。

高校生の頃1970年代、関西はブルースの嵐が吹き荒れてました。「憂歌団」を聴き、日本語でブルース作って歌えるんや、と勘違いして高校の同級生・幸木無二とアコースティックブルースバンド「アンタッチャブル」を結成したのが1977年、19歳のとき。間違いだった、と分かったのもその時でした。

活動を始め20歳のときのことです。宇崎竜童率いる「ダウンタウンブギウギバンド」がレギュラーをつとめていた関西ローカルTV番組のアマチュアバンドのコーナーに出してもらい、その縁でライブを観にいかせてもらいました。ヒット曲は沢山ありますが、それ以外に「えーっエレキバンドでしかも日本語でブルース歌ってはる…。かっこえー!」

2004年10月28日やった。なんばHatchでライブ終了後、宇崎さんが「もうバンド率いてツアーして歌うのはやめた!」と宣言されました。
「もう歌わないんや~。そや!宇崎ブルースは俺が歌お。ベーシストのマーさんが『京都におもろいギタリストがいて日本語のブルースを弾かせたい奴がおる』って言ってた! これやっ! エレキのブルースバンドや!」 こうして「御堂筋ブルースバンド」が誕生しました。

2006年、音楽の街・ニューオリンズを襲ったハリケーン。楽器を失った現地ミュージシャンのためのチャリティーライブを企画し、恐る恐る宇崎さんに出演依頼の電話をしたところ快諾いただき、バックは「御堂筋ブルースバンド」。

後日メールで「35周年記念アルバムを作るので
何曲かメンバーよろしく」…完了
後日メールで「野本、晴さんとライブやろう!」…継続中
後日メールで「ブルースアルバム作ろう! 
安いスタジオ、大阪で探そう!」…進行中
宇崎ブルースに宇崎竜童が戻ってきた!
日に日に変わる地図を片手に…最高!

(文:野本有流)

野本有流